研修で習ったことをそのままやっている、なのに
研修を終えてデビューした後、こういう感覚を持つセラピストは少なくありません。「教わったことはきちんとやっている。手順も覚えた。なのになぜかしっくりこない。お客様の反応も読めない」。
技術を習得したはずなのに、現場に出ると何かがずれている。その原因がなかなか言語化できないまま、もやもやした状態が続く。これは経験不足の問題だけではなく、技術の習得そのものに対する理解の問題でもあります。
同じ圧でも、伝わり方はまったく違う
たとえば圧の強さを考えてみます。研修で「このくらいの力加減で」と教わったとして、その力加減を忠実に再現したとしても、受け手によって感じ方はまったく異なります。
筋肉量の多い人と少ない人では、同じ圧でもまるで別の刺激として届きます。体が温まっている状態と冷えている状態でも違う。緊張しているときとリラックスしているときでも体の受け取り方が変わります。さらに言えば、同じ人でも日によって、部位によって、その日の疲れ具合によって感じ方は変わっていきます。
圧は数値で管理できるものではありません。「研修で習った強さ」を正確に出しても、それがそのお客様にとって気持ちいいかどうかは別の話です。だからこそ、施術中に相手の体の反応を読みながら、その都度調整していく必要があります。
マニュアルが通用しない理由
施術に限らず、女風のセラピストが直面するのは「人によって適切な対応がまったく違う」という現実です。
静かに施術を受けたい人もいれば、話しながら進めた方が安心する人もいます。強めの圧が心地よい人もいれば、フェザータッチのような軽い接触の方が敏感に感じられる人もいます。カウンセリングで緊張がほぐれる人もいれば、話すこと自体がプレッシャーになる人もいます。
研修で習うのはこうした対応の「型」です。型を知ることは大切ですが、型をそのまま当てはめることが目的ではありません。型を理解した上で、目の前の人に合わせて動きを変えていける力が、現場では必要になります。
体の反応を読むとはどういうことか
「相手の状態を読む」というと感覚的に聞こえますが、実際にはいくつかの具体的な手がかりがあります。
圧をかけたときに体が逃げるように動くのか、受け入れるように沈むのか。呼吸が浅いままなのか、深くなってきているのか。触れたときに筋肉が固まるのか、ゆっくりほぐれていくのか。こういった体の反応は、言葉に出なくても施術者の手に伝わってきます。
これを感じ取れるようになるには、技術の習熟と同時に、相手に意識を向け続ける習慣が必要です。手の動きを正確に再現することに集中しているうちは、相手の状態を読む余裕が生まれにくい。技術がある程度体に染み込んで初めて、意識が相手に向けられるようになります。
感じ取る作業をしないと、一般の男と変わらない
女風を利用するお客様の多くは、日常の性的な触れ合いに何らかの不満や疲れを抱えています。パートナーや過去の経験の中で、自分のペースで進めるだけの一方的な愛撫やマッサージをされてきた女性は少なくありません。相手が何を感じているかを確認せず、自分の動きを繰り返すだけの行為に、うんざりしている人たちです。
そういう背景を持つお客様に対して、研修で習った手順を機械的に再現するだけの施術をしたとしたら、結果的に同じことを繰り返すことになります。技術があっても相手を感じ取ろうとしない施術は、世の男性たちの独りよがりな愛撫と本質的に変わりません。
女風のセラピストとして求められるのは、まさにそこからの脱却です。手を動かしながら同時に相手の状態を感じ続けるという作業ができて初めて、お客様が日常では得られなかったものを届けられるようになります。
「うまくいかない」は成長のサインでもある
研修通りにやっているのにうまくいかないと感じること自体は、悪いことではありません。それはマニュアルの限界に気づいている、ということでもあるからです。
型を覚えただけで満足している段階では、そもそもずれに気づきません。「なんかしっくりこない」という感覚は、型の先にあるものを感じ始めているサインとも言えます。
AIDAではデビュー後も継続的な研修の機会を設けています。現場に出てから生まれる疑問や気づきを持ち寄れる場があるのは、技術習得が一度の研修で完結するものではないという考え方に基づいています。施術の精度は、現場での積み重ねによってしか上がっていかない部分があります。
研修で習ったことを忠実にこなす段階から、目の前の人に合わせて動きを変えられる段階へ。その移行に時間がかかることは当然のことです。大事なのは、型を疑いながら使い続けることです。
セラピストとしての技術がどのように身についていくのか、研修の具体的な中身についてはAIDAの研修フローの実際の中身でも触れています。あわせて参考にしてみてください。また、AIDAのマッサージがお客様にどう届いているかは、お客様側から見た施術の気持ちよさの秘密も参考になります。
まとめ
- 研修で習った通りにやってもうまくいかないのは、技術の適用が人によって異なるため
- 圧の強弱ひとつとっても、同じ力加減でも受け手の体格・状態・その日の疲れによって感じ方がまったく変わる
- マニュアルは「型」として知るためのもので、そのまま当てはめることが目的ではない
- 体の反応を読む力は、技術が体に染み込んだ後に意識が相手に向くことで育っていく
- AIDAではデビュー後も継続研修の場があり、現場で生まれた疑問を持ち寄れる環境がある
AIDAがどんなお店かは、お店のコンセプトページでも確認できます。
