技術があっても指名が取れない人がいる
リラクゼーションの現場でも女性用風俗でも、技術があるのに指名が伸びないセラピストがいます。施術の手順は正確で、圧の強さも問題ない。ただ、指名が取れない。
その理由のひとつは、印象に残らないことです。無難にこなしているだけの施術は、お客様の記憶に引っかかりません。悪くはなかった、でもまた来るかというと、という状態です。
もうひとつの理由が、独りよがりの施術です。
独りよがりの施術とは何か
経験が長くても人気が出ないセラピストに共通しているのは、自分のやりたいように施術を進めることです。お客様の反応を見ながら調整するのではなく、自分が正しいと思う手順を一方的に届けていく。
お客様が心地よいと感じているかどうかより、自分が納得できる施術をすることが優先されている状態です。本人に悪気はないことが多い。ただ、それはお客様のための施術ではなく、セラピスト自身のための施術です。
なぜ女性用風俗では特にそれが通用しないのか
女性用風俗を利用するお客様の多くは、日常の男性との関係性に疲れています。パートナーとの性行為が自分のペースではなく相手のペースで進む、自分の感覚より相手の満足が優先される。そういった経験の積み重ねが、女性用風俗を選ぶ動機のひとつになっています。
つまり、独りよがりの施術は、お客様がここに来た理由をそのまま繰り返すことになります。プロが提供するものが、日常で疲れてきたものと同じであれば、お金を払う意味がありません。
この業界でお客様に寄り添う接客・施術が特に重要になるのは、そういう背景があるからです。
寄り添うとは、合わせることではない
ただ、お客様に寄り添うことと、お客様の言いなりになることは違います。
カウンセリングで「どこでも大丈夫です」と言われることがあります。ただ、それをそのまま受け取って施術を進めると、お客様は受け身のまま時間が過ぎていきます。言葉にならない緊張や、自分でも気づいていない体の状態を、こちらが読んで施術に反映させることが、プロとしての仕事です。
お客様の言葉だけでなく、体の反応、呼吸、微細な緊張をキャッチして施術を調整する。その繰り返しが、「自分のために施術してもらえた」という感覚をつくります。
これはリラクゼーションの現場でも同じです。長年働いていても指名が伸びないセラピストは、経験が邪魔をしていることがあります。「こうすれば気持ちいいはず」という思い込みが強くなって、目の前のお客様を見ていない。経験が長いほど、この落とし穴にはまりやすいです。
また会いたいという気持ちはどこから生まれるか
施術後にお客様が「また来ます」と言うとき、その言葉は礼儀ではなく意志です。その意志は、自分の感覚をちゃんと扱ってもらえたという体験から生まれます。
技術の細かいことは、意外と記憶に残りません。残るのは、感情が動いた瞬間です。緊張がほぐれた、自分のことを見てもらえた、終わった後に何か変わった気がする。そういう体験がリピートにつながります。
前回の話を自然に会話に入れる、お客様の体の変化に気づいて伝える、施術後に「今日はゆっくり眠れそうですか」と一言添える。特別なことではありません。ただ、その人のことを「今日だけの相手」として扱っていないセラピストだけが、自然にできることです。お客様がAIDAのサービスをどう楽しんでいるかを読むと、リピートする側の気持ちが具体的に見えます。
AIDAが求めているのはその姿勢
技術はAIDAの研修で身につけられます。ただ、お客様の感覚に寄り添う姿勢は、研修で教えられるものではありません。
AIDAがFP(フィールパートナー)という言葉にこだわるのは、この仕事を「施術する側とされる側」という関係ではなく、その時間を一緒につくっていく仕事として定義したいからです。独りよがりにならず、お客様の感覚に向き合い続けられる人と、一緒に仕事をしたいと思っています。
SNSのみに頼らず、お店として集客の土台を作っているAIDAでは、新規のお客様との出会いはお店が支えます。そこからリピートにつなげられるかどうかは、セラピスト自身の仕事の質にかかっています。お客様に安心感を与える話し方と合わせて読むと、この姿勢が接客全体にどうつながるかが見えてきます。
